written by Ryohei Endo

【一関】珈琲 樂ってどんな喫茶店? 色んな方が集う居心地の良い空間でこだわりの珈琲を味わう!

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おばんですryoです!

中秋の明月が過ぎ秋深まる今日この頃。所々ではすでに紅葉が進んでいたり、稲刈りが進みはぜ掛けされた稲が陽を浴びていたりとどんどん秋らしい光景を見かけるようになってきました。

さて、みなさんはお気に入りのカフェや喫茶店はありますか? 居心地の良い空間で珈琲を飲んでくつろいだり、おしゃべりをしたりしてリラックスした時間を過ごすのはとても良いですよね。

今日は紹介するのは千厩酒とくら交流施設内にある「珈琲 樂」です。「色んな方が集い、心地良く誰もがくつろげる空間」でマスターが淹れるこだわりの珈琲をいただけます。

珈琲 樂ってどんな喫茶店?

珈琲 樂ってどんな喫茶店?

以前紹介した大正浪漫漂う「千厩酒のくら交流施設」、その敷地内に喫茶店があるのをご存知だろうか?

扉を開け店内に入ると珈琲の良い香りが鼻を通り抜け、大の楽天ファンのマスターが迎え入れてくれる。それが「珈琲 樂(うた)」だ。

2017年7月30日にオープンした樂、2つある入り口に掲げられている看板は、なんと谷川俊太郎さん、渡辺謙さんに書いていただいたもの。

看板

マスターの佐藤勝正さんは岩手応援団アイアンイーグルス会長であり、一関市のコミュニティFM「FM ASUMO」で土曜日の午前中ゲストスピーカーを務めている。以前室根町で開催した「BEGIN」のLIVEの主催もしたことがあるなど、とても興味が尽きない人物です。

そんなマスターが樂を始めたきっかけは大きく分けて2つあります。

マスターが珈琲を好きになるきっかけであり、珈琲を淹れるための器具を買い自分で淹れ始めたのも、お店を始めるために修業先を円錐形ドリッパーで知られる「珈琲 サイフォン株式會社」の「コーノ式珈琲塾」に決めたのも1つのウェブサイトのコーナーが関連している。それが「ほぼ日刊イトイ新聞」で福田利之さんと山下哲さんが共通の趣味である珈琲について語り合う「カッパとウサギのコーヒーさがし」です。マスターが「このコーナーが樂の生みの親であり、このコーナーが無かったら樂はできていなかった」と語るほど人生を変えたコーナーです。後に福田利之さん、山下哲さんが実際に樂へ来店し、奇跡的な出会いを果たしています。「カッパとウサギのコーヒーさがし」にも「珈琲 樂」が載っていますのでそちらもご覧いただきたい。

そしてもう1つが渡辺謙さんとの出会いです。昔から友達に聞いて一関市近辺にちょっとしたライブができるような珈琲屋さんがないと聞いていたマスター。ある時渡辺謙さんのプロデュース企画でイベント企画などを行う幹部候補の募集があった。そこでマスターがその募集にエントリー、最終選考まで残りそこで渡辺謙さんと出会う。その面接で渡辺謙さん側からあいさつをしてくれるなど腰の低さに感動したといいます。この時は残念ながら願いは叶わなかったものの、渡辺謙さんの人柄に惹かれたと同時に「自分でお店をやるべきだと」決意を固め仕事を退職、そして先に述べた「珈琲 サイフォン株式會社」での修行へと通じます。

そんな2つの大きなきっかけを経て「珈琲 樂」が生まれました。

色んな方が集う居心地の良い空間でこだわりの珈琲を味わう!

色んな方が集う居心地の良い空間でこだわりの珈琲を味わう!

実は自分とマスターは、小学生時代にスポーツ少年団で野球をしていた際のコーチと選手の間柄です。そこからまたこうして繋がれていることを思うと人生って面白いですね。笑

色んな方が集い、心地良く誰もがくつろげる空間」それが自分の樂のイメージです。たびたびお邪魔してクラックスしたり、時には悩み相談などもさせてもらって自分のお気に入りの場所でもあります。

世界で初めて「サイフォン」や「円錐形ドリッパー」を開発した「珈琲 サイフォン株式會社」の東北唯一のOfficial Shopでもある樂。マスターの淹れる珈琲も人気があります。

珈琲豆

樂の淹れ方は、二代目河野敏夫さんの淹れ方を現代表である高野雅信さんがマスター用にアレンジしたものです。それぞれの頭文字を取って「コーノ式器具を使ったTMK抽出法」と呼んでいます。マスター自身がえぐみの強い珈琲が苦手な為、えぐみの入らない珈琲の良い部分だけを抽出したその味は「始めに香りとほろ苦さがグッときて、そこからスーッと優しく抜けていきます」。後まで口に残るえぐみが苦手な人にはピッタリの珈琲です。

そんなマスターの淹れる珈琲で1番注文の多いブレンドが「うたたね」。このブレンド名には、「樂に来て気持ちよくなってウトウトしたくなるような雰囲気にしたい」、「樂に関わる方の心に『樂の種(うたたね)』が届いて、それがパッと芽吹いた時にまたお店に行きたい思ってもらえるように」そんなマスターの2つの思いが込められている。

うたたね

そんな「うたたね」は、その名の通り優しくスッキリとした珈琲です。苦味や酸味は控え目だが、口に含むとしっかりとした珈琲の良い香りと風味が広がり、それが優しく喉を通り抜ける。珈琲の旨さをしっかりと感じれるが、決して後味にくどさを残さない美味しい珈琲です。自分も良く注文するお気に入りの一杯となっています。もう少し苦味や酸味も感じたいという方には「日日是好日」がオススメです。

日日是好日

樂のコンセプトは自由にくつろげる空間。そしてお店の席数が多くないため大規模なイベントはできないが、静かな音楽を流したり、写真教室や珈琲の淹れ方教室などを開催して色んな方が集える場所でありたいとのこと。

続けられるくらいずっと続けたい」と語るマスター。お客様に珈琲を出すのが楽しく、顔にはあまり出ていないかもしれないがとにかくお店に足を運んでくれることが何よりも嬉しいと笑顔で教えてくれました。「来てくれるお客様とのコミュニケーションを通して同じ場所でも毎日変化がある」そんな毎日が幸せだからこそ、この日々が1日でも長く続くように丁寧に珈琲を淹れ続けています。

そんな人との出会いを大切にして楽しむマスターだからこそ、樂には人が集い、そして新しい出会いや面白いご縁が生まれているのかもしれないです。

珈琲 樂 基本情報

珈琲 樂 基本情報
住所 岩手県一関市千厩町千厩字北方134 千厩酒とくら交流施設内
営業時間 AM10:00~PM5:30(L.O PM5:00)
定休日 月曜日、土曜AM、イベント出店時
アクセス 【車で】一関IC~珈琲 樂 約40分 【電車で】一ノ関駅~千厩駅(JR大船渡線 約55分)~珈琲 樂(徒歩 約20分)

日野屋ブックセンター前と千厩酒とくら交流施設裏手に駐車場がございます。

珈琲 樂にはスイーツメニューもありますので美味しい珈琲とご一緒に召し上がってみてください! また、中々お店には行けないという方も千厩町で開催される「夜市」や「盛岡コーヒーフェスティバル」などにも出店しています。見かけた際はぜひそちらでも美味しい珈琲を味わってみてください!

スイーツ