written by Ryohei Endo

【一関】配志和神社とは?漂う厳かな雰囲気!長い石段を抜けて境内へ!

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おばんですryoです!

日本各地には由緒ある神社仏閣が多く残されています。どれも神聖な雰囲気を纏い、普段過ごしている場所とは違う空間のような感じがしますね。

今日紹介するのは岩手県一関市山目に鎮座する「配志和神社」です。高い木々に囲まれた長い石段を抜けると、一関市指定文化財である本殿へと辿り着きます。

配志和神社とは?

配志和神社とは?

一関市山目には、菅原道真の子である敦茂が、父の育てた蘭梅を植えたと言われる蘭梅山があります。その中腹に鎮座しているのが「配志和神社」です。

本殿は「延喜式内神名帳」にも記載される延喜式内社であり、磐井郡2座のうちの西磐井・流の総鎮守神として、崇められてきました。✳︎延喜式内神名帳とは、927年にまとめられた当時の「官社」とされていた全国の神社の一覧です。

創建当初は磐座山に鎮座し「火石輪(ほしわ)」と呼ばれており、何度か名を変えながら927年に配志和神社に改められた後、中世に現在地に移されました。「宝暦風土記」によると、その創建は日本武尊が蝦夷征伐の際に、「高皇産霊尊、瓊瓊杵尊、木花開耶姫尊」の三神を祀り戦勝祈願をしたことといわれ、その三神が祭神とされています。

本殿は1181年、拝殿は1711年に改築されたとされていますが、現在の社殿は複合社殿であり、江戸時代の特色が見受けられる。また構造手法も優れており、当地方の信仰や社寺建築の歴史を知るうえでも貴重な建造物であり、一関市指定文化財となっている。

漂う厳かな雰囲気!背の高い木々に囲まれた長い石段を抜けて配志和神社へ

漂う厳かな雰囲気!背の高い木々に囲まれた長い石段を抜けて配志和神社へ

そんな貴重な文化資産である配志和神社、本殿は長い石段を登った先にあります。駐車場からだと少し歩くことになりますが、背の高い木々に囲まれ厳かな雰囲気漂う参道をゆっくり歩いて登るのも風情があっていいです。木々の隙間から淡い光が差し込み、静寂に包まれた参道はどことなく秘境感もあります。

石段を登り切った先は開けた境内となり、一段高い場所に本殿が鎮座しています。拝殿二手先組・化粧屋根裏構架・本殿欄間彫刻などが施され、その構造手法も市内神社中随一とされるほど優れているとされる。

本殿

また、境内には樹齢1000年以上とされる、市内最古、最大級の2本の大きなスギの御神木があります。風雪に耐えながら永きにわたり寄り添うように立つその姿から、いつの日からか「夫婦杉」呼ばれるようになったそうです。その姿は目を見張るほどの迫力があります。きっと人が想像もできないほど長い歴史がその姿に刻まれているんだと感じました。

厳かで神秘的な雰囲気を纏う配志和神社、どことなく心の憂いを払ってくれるような静けさも含んでいます。

参道

配志和神社はどこにあるの?

住所 岩手県一関市山目字館56
アクセス 【車で】一ノ関駅~配志和神社 約10分
配志和神社まとめ
①一関市山目にある蘭梅山の中腹に鎮座する神社
②当地方の信仰や社寺建築の歴史を知るうえでも貴重な建造物であり、一関市指定文化財となっている
③境内は厳かで神秘的な雰囲気を纏う