鎌倉時代から変わらぬ日本の原風景!一関市「骨寺村荘園遺跡」とは?
おばんですryoです。
田んぼに水がはられ、早い場所だと田植えも始まった岩手県。それに伴いカエルの大合唱も聞こえてくるようになりました。マニラにいた時は犬などの鳴き声でしたが、こちらではカエルの大合唱、住む場所によってその場所特有の音がある良さを感じています。
さて今日は、一関厳美町の「骨寺村荘園遺跡」を紹介します。
中尊寺に伝わる「陸奥国骨寺村絵図」の「在家絵図」と「仏神絵図」に描かれた景観がそのまま残る遺跡です。これらは鎌倉時代後期~南北朝時代に描かれたと言われ、古くからの日本の原風景を楽しむことができます。
骨寺村荘園遺跡とは?

岩手県一関市厳美町本寺地区は、かつて「骨寺村」と呼ばれた中尊寺の荘園で、奥州藤原氏にゆかりのある土地です。
骨寺村という珍しい名前の由来は、かつてあった骨寺というお寺の名前が由来となったと考えられています。亡くなった方の骨の一部を特定の聖地に納める習慣があり、骨寺はそのため場所だったそうです。また、鎌倉時代の「撰集抄」に記された、「髑髏伝説」も由来の一つと言われています。
骨寺村は、鎌倉時代の「吾妻鏡」に村の範囲が記され、中尊寺に伝わる重要文化財「陸奥国骨寺村絵図」の「在家絵図」と「仏神絵図」に描かれた景観がそのまま残る場所です。絵図は鎌倉時代から南北朝時代に描かれたと言われ、その当時の歴史的景観をそのままの形で伝える貴重な遺産となっています。
2005年に「骨寺村荘園遺跡」として国の史跡に指定され、2006年には伝統的な村落の景観が重要文化的景観に選定されました。
本寺地区は豊かな自然の山々に囲まれ、本寺川が流れ、その周りには水田が広がっています。現在も人々の生活や農業が営まれており、日本の原風景を味わうことができます。
骨寺村荘園遺跡はどこにある?

住所 | 岩手県一関市厳美町字若神子241-2 |
アクセス | 【車で】一関IC ~ 骨寺村荘園交流館 約20分 |
骨寺村荘園遺跡には3つの散策コースがあり、そのスタートは骨寺村荘園交流館となっています。骨寺村荘園交流館には駐車場があり、レストランや産直コーナーなども用意されていますので散策する際はこちらを利用するのがベストです。
古くから変わらない日本の原風景!骨寺村荘園遺跡を巡る!

骨寺村荘園遺跡には、3つのコースがあります。コース図は骨寺村荘園交流館にありますので、一度立ち寄ってから散策を始めるのがベストです。
骨寺村荘園遺跡散策コース
要害コース | 約2km 所用時間:約40分 |
若神子コース | 約2.5km 所要時間:約50分 |
駒形コース | 約3km 所要時間:約60分 |
また前々日の午後3時までに予約をすれば、ガイドをしてもうこともできます。ガイド同行でないと行けない場所もありますのでぜひご利用下さい。
いわいの里ガイド会詳細
料金 | 2時間まで3,000円(15人まで) 1時間を超える毎に1,000円加算 |
電話番号 | 0191-48-5888 |
FAX | 0191-48-5889 |
骨寺村荘園遺跡には、豊かな田園風景が広がり栗駒山の姿も遠くに見ることができます。これだけ開けた景色を見れる所は中々ないですよね。それに自然に囲まれていて、とても空気が美味しい。



この景色は変化が激しい時代にあって、鎌倉時代からそのままの日本の原風景を現在まで残していると考えると、とても貴重なものだと実感します。
田園風景の中を散策していると普段の喧騒を忘れることができ、落ち着いた時間を過ごすことができます。都会には都会の良さがあり、田舎には田舎の良さがある、それを最近強く感じ始めました。
散策コースにはこんな綺麗な沢もあります。やっぱり水が綺麗な場所は良いですね。爽やかな気分を味わえ、癒されます。

途中にある駒形根神社に立ち寄り、お参りをしました。神社の境内の雰囲気って普通の場所と少し感じ方が違いますよね。この厳かな雰囲気も好きです。



のんびりと骨寺村荘園遺跡の景色を眺めながら、約1時間ほど散策を楽しむことができました。ガイドさんを頼むと見に行ける場所も増え、より骨寺村荘園遺跡を楽しめると思います。
ぜひ鎌倉時代の景観がそのまま残る「骨寺村荘園遺跡」に訪れてみてください。日本の原風景を味わうことができます。