written by Ryohei Endo

3億5千万年前の地層の日本最古の鍾乳洞!一関市東山町「幽玄洞」とは?

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おばんですryoです!

今日もコロナに負けずに岩手県を紹介していきます。コロナが収束したら、ぜひ岩手に遊びにきてくださいね♪

今日は、一関市東山町にある「幽玄洞」について紹介します。

幽玄洞は、3億5000万年前の地層を見ることができる日本最古の鍾乳洞です。

幽玄洞とは?

幽玄洞とは?

幽玄洞は、一関市東山町にある鍾乳洞です。

昭和55年8月に発見され、3億5,000万年前の地層を持つ日本最古の鍾乳洞と言われています。

通常の鍾乳洞は水に溶けた石灰質が鍾乳石や石筍などをつくり周囲の壁面は、フローストーンで覆われています。しかし、幽玄洞の大部分がフローストーンに覆われる前に土砂が体積しフローストーンに覆われなかったことで地層の生の姿を見ることができます。

また、古生代中期の地層を持ちウミユリ、三葉虫、フリズナ、古代サンゴなどの化石が数多く発見され、日本でも有数の化石のメッカとなっています。ウミユリの化石は、日本の岩盤状で初めて幽玄洞で発見されました。

見所として水深10m以上のエメラルドグリーンの地底湖「浄魂の泉」や「ウミユリの化石」などを見ることができます。

幽玄洞は、3億5,000年の自然が作り出した神秘的な姿を感じられる場所です。

幽玄洞基本情報

幽玄洞基本情報⬇️

住所 〒029-0302 岩手県一関市東山町長坂東本町154−1
営業時間 4月~9月 8:30~18:00
10月~11月 8:30~17:00
12月~3月 9:00~16:00
休業日 年中無休
所要時間 約20分~30分
料金 大人:1,100円 中学生:600円 小学生:400円(団体割引、インターネット割引券あり)
アクセス 【車で】一関IC~幽玄洞 約30分 平泉~幽玄洞 約25分
公式HP http://yuugendo.sakura.ne.jp/index.html

東山町には、昨日紹介した紙すき館や猊鼻渓がありますのでぜひ一緒に楽しんでみてください♪

3億5千万年前の地層の日本最古の鍾乳洞!幽玄洞を冒険

そんな古代の地層を見ることができる幽玄洞に行ってきました。鍾乳洞に入るとまるで地下を冒険しているような気分になりますよね。

幽玄洞の全長は500mとなっており、ゆっくり洞内を観察しながらを進むと約20分~30分で出口につきます。階段はすべらないように人工芝が敷かれていたり、手すりにテープが貼られていたり洞内の通路は整備されていますが、歩きやすい服装や靴をオススメします。また気温は、13度前後ですので夏場は上着1枚あった方が良いと思います。

洞内の地図は下記のようになっています⬇️

幽玄洞地図

洞内の壁面は通常の鍾乳洞に比べて岩に近いような感じですね。ツルツルというよりもゴツゴツという表現の方が近いかもしれません。これが3億5000万年前の地層だと思うと、全く想像もつかないような時代の様子を感じられる貴重なものですね。

幽玄洞洞内

洞内では様々な形をした、鍾乳石も見ることができます。偶然なのは分かっていますが、自然の力で美しい鍾乳石の形ができていると思うと神秘的ですね。こんなセクシーな鍾乳石もありました。

豊乳浄土

そのまま3億5000万年前の地層を見ながら進んでいくと、エメラルドグリーンの地底湖「浄魂の泉」があります。深さは10m以上で、吸い込まれそうなほど水は透明で綺麗です。やっぱり綺麗な水がある場所は、個人的に大好きです。

浄魂の泉

そして日本で初めて発見された「ウミユリの化石」がありました。ウミユリは、ヒトデやウニなどの仲間で百合の蕾に似ているためその名で呼ばれています。体長は大きものになると20mほどのが生息していました。この化石はウミユリの萼の部分になり、化石になったウミユリの体長は約1mほどだそうです。

ウミユリ

この他にも様々な化石や3億5000年前の地層の様子を楽しむながら出口へ到着。出口の対岸は、観音霊山として古くから信仰の場となっていました。

岸壁

また冬季は休業中ですが、出口には売店がありお土産などを買うことができます。

幽玄洞は3億5000万年前の日本最古の地層や日本で初めて発見されたウミユリの化石を見ながら、洞内を探検した気分になれる場所でした。

ぜひ自然が作り出した神秘の光景をご覧になってはいかがですか?