豊かな自然が悠久の時をかけて作り出した景観美! 一関市「厳美渓」とは?
おばんですryoです。
朝晩はまだ冷えるものの大分春らしくなってきた岩手県。冬から春にかけての変化が大きいことも魅力の1つだと思っています。
さて岩手県一関市には、以前紹介した猊鼻渓ともう一つ厳美渓という美しい渓谷があります。
今日は「厳美渓」について紹介していきます。
厳美渓では、豊かな自然が悠久の時をかけて造り上げた景観美を楽しむことができます。
厳美渓とは?

岩手県一関市厳美町にある「厳美渓」は、栗駒山を水源とする磐井川の浸食によってできた渓谷で、1927年に国の名勝及び天然記念物に指定されました。
長い年月をかけて自然の力によって造られた神秘的な渓谷と深いエメラルドグリーンの渓流が約2kmにわたり続いています。またこの区間には、奇岩、巨石、甌穴、深淵、滝などがありその場所毎に美しい景観美を見ることができます。
特に川の砂や小石が水流の中で弧を描くように動き、ゆっくり岩を削ってできる甌穴が発達しています。甌穴は長い年月をかけて生み出され、水中にあったものが地表に姿を現したもので、地質学上でも貴重なものです。
また厳美渓では、季節毎に様々な景観美を楽しむことができます。春は貞山桜が咲き誇り、夏は清涼感漂う涼しげな渓流、秋は色付く紅葉、冬は雪化粧をした渓谷の姿をなど四季折々の姿を見せてくれます。かつてこの一帯を治めていた仙台藩主・伊達政宗公も厳美渓の美しさを気に入り「松島と厳美が我が領土の2大景勝地なり」という言葉を残したと言われています。
厳美渓は一関市を代表する景勝地の一つです!
厳美渓はどこにある?
住所 | 〒021-0101 岩手県一関市厳美町滝ノ上 地内 |
アクセス | 【車で】一関IC ~ 厳美渓 約8分 一ノ関駅 ~ 厳美渓 約20分 平泉 ~ 厳美渓 約15分 |
厳美渓は一関市内からのアクセスもよく、世界遺産平泉からも近い場所にあります。
また厳美渓には、以前紹介した「サハラガラスパーク」や名物の「滝見だんご」や空飛ぶ団子として知られる「かっこうだんご」などがあります。
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豊かな自然が悠久の時をかけて作り上げた景観美を見ながら厳美渓を散策!
厳美渓は散策路が整備されており、美しい渓谷の姿や四季折々の景色を愉しみながら散策を楽しむことができます。
自然の力で長い年月をかけて造られた渓谷の姿は、岩肌の荒々しさがありながら神秘的な美しさを持っています。またその間を流れるエメラルドグリーンの渓流がその美しさを引き立ています。空の青と渓流のエメラルドグリーンの対比も綺麗です。

何度も言ってると思いますが綺麗な水がある場所が好きな自分、こういう景色を見ていると本当に癒されます。
先程の反対側の景色です。厳美渓は約2kmに渡って続く渓流で、その場所や見る角度によっても様々な景色を見せてくれるのもポイントです。

厳美渓には御覧場橋という吊り橋がかけられています。吊り橋からの上流、下流それぞれの景色も違いがあります。また一歩進む毎に揺れるスリルもこの景観をより引き立ててくれるかもしれません。高所恐怖症の自分は、ビビりながらも美しい景観を楽しみました!笑



先日行った日は雨が降り、水の色が少し濁っていたのが残念。厳美渓に行くなら、やっぱり天気が良い日を狙うのがオススメです。
春の厳美渓は、貞山桜が咲き誇り美しい渓谷を桜色に染め上げてくれます。先週通った際は5分咲きくらいでしたので、今はちょうど見頃を迎えているかと思います。今年は少し難しいですが、来年は厳美渓では桜を見ながらの散策もオススメです。


厳美渓は、豊かな自然が悠久の時をかけて作り上げた神秘的な渓谷と四季折々の景色を楽しめる場所です。
ぜひ訪れてみて下さい!