written by Ryohei Endo

「せんまや ひなまつり」とは?開催には地域を思う気持ちが込められていた!

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おばんですryoです!

3月3日は、「桃の節句」ひなまつりですね。雛人形を飾るお家も多いのではないでしょうか?

岩手県一関市千厩町では、2月11〜3月3日まで「せんまや ひなまつり」が開催されています。

今回開催初日に参加してきましたので、どのようなイベントなのかどのような楽しみ方があるのか紹介します。

ひなまつりとは

ひなまつりとは

ひなまつりは女の子の健やかな成長を願う行事で「桃の節句」とも呼ばれます。

ひなまつり期間ひな人形を飾り、ちらし寿司やハマグリ料理を食べるご家庭も多いのではないでしょうか?

ひな人形には、女の子の穢れを移し厄災の身代わりなってもらうという意味が込めらており、災いがふりかからず、美しく成長して幸せな人生を送れるようにという願いが込められているそうです。

中国から日本に伝わった「五節句」という行事の1つ「上巳」と平安時代の貴族の子供たちの間で流行した「雛あそび」と言われるままごとのような人形遊びが結びつき「ひなまつり」の原型になったと言われています。

それが人形作りの技術の進歩などにより形を変え、江戸時代に現在の女の子のための行事として定着したそうです。

「せんまやひなまつり」とは?開催には地域を思う気持ちが込められていた!

せんまやひなまつり

「せんまや ひなまつり」は今回の開催で第13回目となるイベントです。千厩ひなまつり実行委員会の主催で開催されています。

千厩酒のくら交流施設を主会場とし、千厩商店街などで多くのひな人形やひな飾りを見る事が出来ます。

今回一関市観光協会千厩会長の昆野 様に「せんまや ひなまつり」の開催に至った理由や込められた思いを聞く事が出来ましたので紹介します。

「せんまや ひなまつり」は「伝統的な文化を活かし、守って行くために何か出来ないか」という思いから始まったそうです。

最初は自分達の家のひな人形を持ち寄り、ひな飾りは手作りで作成し実行したそうです。

それが地域の学校や利用しなくなった方などからひな人形を寄付していただき、年々規模を大きくしていったそうです。

また、ひな飾りは今でも手作りで準備しており、これまで作ったものも大切に保管し再利用しており年々華やかさもましています。

イベント終了と同時に次の年の準備が始まり、自分達の手で1年かけて開催の準備を行っているそうです。

来場者も年々増えており、この時期の一関を代表するイベントと行っても良いのではないでしょうか。この日も午前中だけで500人以上の来場者が訪れたそうです。

開催時期をもう少し温かい時期にずらす案も出たそうですが、冬季期間どうしても閑散期になってしまう千厩で「この時期だからこそ人を呼びたい」と変更はしなかったそうです。

運営もボランティアで、ごはんを持ち寄って皆さんで協力しながら行ってるそうです。

「せんまや ひなまつり」には伝統を守りたいという思い地域に対する温かい思いが込められています。

せんまや ひなまつりの楽しみ方

趣向を凝らした手作りのひな飾りとつるし雛

千厩酒のくら交流施設

主会場となる、千厩酒のくら交流施設は明治34年〜35年に建てられ国の登録有形文化財にもしていされています。

その歴史ある建物内部に沢山のひな人形や趣向を凝らした手作りのひな飾りとつるし雛が展示されています。

つるし雛

歴史ある建物とひな人形が織りなす光景はどこか神秘的で、美しいです。

また今年度は「オリンピックイヤー」にちなんだ飾り付けと「バラの花と干支」をメインテーマににしてた飾り付けが見られ、特別展示「伊達家の姫籠」も見る事が出来ます。

メインテーマ
伊達家の姫籠

千厩商店街のひな人形を見ながら買い物や食事を楽しむ

千厩商店街 ひな飾り

ひな飾りの展示は千厩酒のくら交流施設だけではありません。

旧ナガサワ時計店を第2会場とし、千厩商店街でもひな飾りの展示を見る事が出来ます。

その場所では買い物をしたり、ひなまつりメニューを食べたりとまた違った楽しみがあります。

ひなまつりを楽しんだ後に、ひなまつり限定のメニューでお腹も満たしてはいかがですか。

各種イベントも楽しめる

スタンプラリー

「せんまや ひなまつり」には各種イベントもあります。

期間中、ひなまつり参加店(51店舗)を巡り、20個以上のスタンプを集めると抽選で一関温泉郷利用券や地場産品などが当たるスタンプラリーがあります。

また2月12、15、21、27日に開催されるつるし雛作り体験コーナー(事前予約必要)では実際に自分の手でつるし雛を作って見ることも出来ます。

その他千厩高校の箏曲部や吹奏楽部の演奏など各種イベントも盛り沢山です。

Information

Infometion

イベント情報

  • 開催期間: 2020年2月11日〜3月3日
  • 開場時間: 10:00〜16:00
  • 入場料: 300円(高校生以上)
  • 会場: 千厩酒のくら交流施設、旧ナガサワ時計店、千厩商店街 他   

アクセス

  • [電車] 一ノ関駅〜千厩駅 (JR大船渡線 約60分)
  • [バス] 一ノ関駅〜千厩町内 (岩手県交通 約40分)
  • [車]  一関IC〜千厩町内 (国道284号線 約50分)

「せんまや ひなまつり」は地域を大切に思う素晴らしいイベントでした。

皆さんも、美しいひな人形やひな飾りを見に訪れて見てはいかがですか?