written by Ryohei Endo

【気仙沼】幻想的な光景を楽しめる氣嵐とは? 気仙沼の初冬の風物詩を楽しもう!

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おばんですryoです!

日に日に寒さも厳しくなり本格的な冬の訪れを感じ始めましたね。雪景色や気温の低さ、空気が澄んでいる冬だからこそ見れる景色もあります。

今日紹介するのは一関市のお隣宮城県気仙沼市の初冬の風物詩「氣嵐」です。明け方の気仙沼湾を包む氣嵐は、幻想的な光景を演出してくれます。

氣嵐とは?

氣嵐とは?

氣嵐(気嵐)」とは、陸地の寒気が暖かい水面に移動し、水面の水蒸気が冷やされることで湯気のように発生する霧のことです。海や川などで見られ、「蒸気霧」とも呼ばれます。

場所にもよるが、水温と大気の温度差がある初冬に見られる現象で、気温が最も低くなる早朝に発生することが多い。発生する霧の量は水温と大気の温度差が大きいほど多くなる。そのため厳冬期には水温も下がってしまうことで温度差が小さくなり、条件が整いにくくなってしまう。

氣嵐が発生しやすい条件は、「雲が少なく、よく晴れていること」、「風がないこと」、「気温が低いこと」があげられます。初冬に寒気団が流れ込んでくる日などは見られる確率が高くなる。

霧に包まれた水面の様子はとても幻想的で、朝少し早起きしてその素晴らしい景色を見るだけの価値があります。

気仙沼の初冬の風物詩!朝の幻想的な景色を楽しもう!

気仙沼の初冬の風物詩!朝の幻想的な景色を楽しもう!

一関市のお隣宮城県気仙沼市も氣嵐が綺麗に見れる場所の1つです。

気仙沼湾は入り江が深く、波が穏やかな地形であるため氣嵐の発生に適しています。また、世界3大漁場である三陸沖に面し豊かな海洋資源を有しているため、様々な種類の船が行き交いそれらと氣嵐のコラボレーションも楽しめる。

氣嵐 氣嵐

気仙沼には何ヵ所か氣嵐が発生する場所があるが、1番メジャーなのが気仙沼魚市場近くにある船着場です。行き交う船も多く、横断橋やその向こうに来年のNHK朝ドラ「おかえりモネ」の舞台である「大島」を望めます。

気仙沼で氣嵐が出やすい時期は例年10月後半から11月中盤あたり。条件が整えば夜明け少し前から日の出の時間帯に氣嵐が発生します。気仙沼の初冬の風物詩「氣嵐」を朝の散歩と一緒に楽しんでみてはいかがだろうか?

氣嵐だけじゃない⁉︎港町の美しい朝の景色!

氣嵐だけじゃない⁉︎港町の美しい朝の景色!

気象現象である氣嵐は、発生に条件があるため初冬の期間毎日見れる訳ではありません。天気予報などを確認して狙って行っても見れないこともやはりあります。

しかし、気仙沼では氣嵐だけでなく港町ならではの光景を見ることができます。市場にズラリと並ぶ漁船や湾を行き交う船、港の空を自由に飛ぶカモメやウミネコ、市場の見学者スペースから見れる市場の様子など魅力が一杯です。時にはこんな綺麗な朝焼けも見れますよ。

漁船 カモメ 朝焼け

また、漁業が盛んな気仙沼、美味しい海産物も沢山あります。脂の乗った「サンマ」や「メカジキ」、日本一の水揚げ量を誇る「フカヒレ」、「カツオ」など食の魅力も一杯です。朝美しい気仙沼の景色を楽しみ、日中は朝ドラの舞台である大島の観光、そして美味しい食べ物で舌鼓を打つ。そんな旅のひとときを過ごしてみてはいかがですか?