written by Ryohei Endo

【一関】室根神社とは?霊峰「室根山」に鎮座する1300年以上の歴史を有する神社を紹介!

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おばんですryoです!

岩手県一関市室根町にある標高895.4mの霊峰「室根山」には、1300年以上の歴史を有する「室根神社」が鎮座しています。

今日は、「室根神社」と閏年の翌年に開催される「室根神社特別大祭」を紹介します。

ぜひ古来から継承されてきた長い歴史に触れてみてください。また、室根山では登山などのアクティビティも経験できます。

室根神社とは?

室根神社とは?

室根、大東、千厩、気仙郡にまたがる標高895.4mの霊峰「室根山」。春はつつじ、秋は紅葉の名所としても知られ、登山やパラグライダーなどのアクティビティも体験できます。

その8合目に鎮座しているのが「室根神社」です。室根神社には本宮、新宮の2社があります。

本宮は、養老2年(718)元正天皇の勅命を受けた鎮守府将軍大野東人が、蝦夷降伏の祈願所として、紀州(現在の和歌山県本宮町)より熊野大社の御神霊を迎え祀ったものです。1300年以上の歴史を有している。

本宮

新宮は、正和2年(1313)陸奥の守護職葛西清信が、奥7郡(磐井、江刺、胆沢、気仙、本吉、登米、牡鹿)の鎮守として、紀州から熊野速玉大社神霊を迎え祀ったものです。

新宮

本宮に「金の鈴」、新宮に「銀の鈴」があり、その鈴はいずれも高さ35cm、直径31cmと大きく、「金と銀の鈴」の2つが揃っているところは日本で室根神社一ヶ所だけになります。元々蝦夷平定の祈願所とされたため、源義経や武蔵坊弁慶も戦勝祈願の為に平泉から参詣に訪れたとされる。また、代々伊達藩戦勝三大祈願所の一つでもあり、合格祈願や必勝祈願へ訪れる方も多い。

境内では一関市指定有形文化財である「三十三観音」も見ることができます。

三十三観音

室根神社特別大祭とは?

室根神社特別大祭とは?

一関市HPより

室根山に熊野大社の御神霊が勧請されたのが、養老2年陰暦9月19日です。元年が閏年であり、その翌年に勧請があったことから、閏年の翌年陰暦9月19日前後に3日間一関市室根町で開催されるのが「室根神社特別大祭」です。

古来より古式を守り、継承されてきた室根神社特別大祭には、「五穀豊穣」、「大漁祈願」、「平和祈願」、「交通安全」、「家内安全」の願いが込められています。1300年以上の歴史を有しており、奥州三大荒祭りにも数えられる国指定重要無形民俗文化財でもある。

開催期間中多くの祭事やイベントが開催される。その中でも大祭最終日早朝に室根神社にて神事がとりおこなわれ、本宮、新宮からそれぞれ神輿が出発、担ぎ手は険しい山道を下り、町内に入ると激しくぶつかり合いながら、町内にあるマツリバに作られた御仮宮への先着を競う。その激しい先着争いに会場は熱気に包まれ、1番の盛り上がりを見せます。

室根神社はどこにある?

室根神社はどこにある?
住所 岩手県一関市室根町折壁字室根山
アクセス 【車で】一関IC~室根神社 約65分

室根山では登山などのアクティビティも体験することができます。詳しくは下記記事よりご確認ください。

室根山の魅力とは?室根山で出来る体験まとめ!

岩手県一関市室根町にある「室根山」について紹介します。標高は894.7m、山頂からは気仙沼湾、奥羽山脈などを含む360°のパノラマを眺めることができ、自生するつつじは春に山を美しく染め上げとても綺麗です。また室根山では、様々な体験をすることができます。

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室根神社まとめ
①霊峰「室根山」に鎮座する神社
②1300年以上の歴史を持ち、本宮、新宮の2社を有している
③閏年の翌年には、奥州三大荒祭りの一つである「室根神社特別大祭」が開催される