written by Ryohei Endo

【平泉】観自在王院跡とは? 甦りし浄土庭園は過去の情景を今に伝える!

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おばんですryoです!

2011年に世界遺産に登録された「平泉」は、代表的な「中尊寺」を含む5つの構成資産から成るのを知っていますか?

今日紹介するのはその構成資産の一つである「観自在王院跡」です。藤原氏二代基衡公の妻によって建立されたとされる寺院の跡であり、現在は史跡公園として美しい浄土庭園を眺めることができます。

観自在王院跡とは?

観自在王院跡とは?

2011年に世界遺産に登録された「平泉」は、現在5つの構成資産からなります。「観自在王院跡」は、藤原氏二代基衡公の妻によって建立されたとされる寺院の跡であり、構成資産の一つです。(その他の構成資産は、「中尊寺」、「毛越寺」、「無量光院跡」、「金鶏山」)

中心にある舞鶴池の北側に大小それぞれの阿弥陀堂が建っていたとされることから、極楽浄土を表した浄土庭園とされている。その阿弥陀堂の内壁には石清水八幡宮、賀茂の祭、宇治平等院など当時首都であった京都の霊地各所が描かれていたそうです。

遺跡発掘調査を基に伽藍遺構と庭園の復元・整備が行われ、現在は史跡公園として甦り、過去の情景を今に伝える美しい庭園を眺めることができます。また、毎年5月4日には観音自在王院跡において、基衡公の妻を供養する「哭き祭り」という奇祭も行われている。

甦りし浄土庭園は過去の情景を今に伝える!

甦りし浄土庭園は過去の情景を今に伝える!

史跡公園として整備されている観自在王院跡。同じく世界遺産の構成資産の一つである「毛越寺」の山門のすぐ近くにあり、平泉駅からも徒歩で約5分ほどの場所にあります。

中央の舞鶴池と北側に鎮座する2つの阿弥陀堂を中心にした美しい浄土庭園が広がり、庭園のさらに北側に位置している「金鶏山」も構成資産の一つです。誰でも庭園内を気軽に散策することができ、毛越寺を参拝後に立ち寄るにもピッタリの場所となっています。

奥州藤原氏の黄金文化の中心として一時代を築いた平泉。基衡公の妻が建立したとされる観自在王院にも様々な物語があるんだと思います。美しい浄土庭園を眺めながら、そんな当時の情景に想いを馳せてみました。もしタイムスリップできるなら、京をしのぐとも言われた平泉の当時の町並みや人々の生活を見てみたいと思います。

ぜひみなさんも平泉を訪れた際は立ち寄ってみてください!

観自在王院跡 基本情報

観自在王院跡 基本情報
住所 岩手県西磐井郡平泉町平泉字志羅山地内
アクセス 【車で】前沢・平泉IC~観自在王院跡 約10分
【電車で】一ノ関駅~平泉駅(JR東北本線 約8分)~観自在王院跡(徒歩 約5分)