written by Ryohei Endo

岩手を守る六芒星が一関に⁉︎それを構成する神社を紹介!

一関 観光スポット 岩手

おばんですryoです!

中々バタバタしてしまいBlogの更新が滞ってしまってすみません。少しペースは落ちてしまうと思いますが、更新を続けていきます。

一時期話題となった岩手の六芒星。一関・平泉にある「磐座」や「田村麻呂伝説」に関連した神社を繋げると六芒星になり、それが結界として岩手を守っているのではないかと言われています。今日はその六芒星を構成する6つの神社とその中心に位置する「配志和神社」を紹介します。

白山神社

白山神社

中尊寺境内より続く「白山神社」は、中尊寺の鎮守です。その始まりは嘉祥3年(850)に中尊寺を開いた慈覚大師が、加賀の一ノ宮(石川県 白山比咩神社)の分霊をこの地に遷座し、勧請したのが起こりと言われています。

慈覚大師自らが彫った十一面観音を本尊として、その後に清衡公の子である季衡の持仏運慶作の正観音と源義経公の持仏毘沙門天が安置されました。しかし、嘉永2年(1849)正月8日に起こった火災により消失しています。

嘉永6年(1853)に仙台藩主伊達慶邦公によって再建された能楽殿は、近世能舞台遺構として東北唯一のものであり国の重要文化財に指定されている。

達谷窟毘沙門堂

達谷窟毘沙門堂

延暦20年(801)に蝦夷を平定した坂上田村麻呂が戦勝を納めたのは毘沙門天の加護があったからだと感じ、そのお礼に京都の清水寺の舞台造をまねて精舎を建て、108体の毘沙門天を祀り、国を鎮める祈願所としたのが「達谷窟毘沙門堂」の始まりです。

御堂の床下は「生まれ変わっていく再生の場」、「先祖の霊魂があの世から帰りて集う場所」など聖なる場所とされ、現在では人の立ち入りが許されない禁足地とされています。また、境内は神域とされており、飲食、殺生、動植物の採取、犬や猫を伴っての参拝など固く禁じられている。

毘沙門天は寅年の守り本尊であり、悪鬼を祓い、財宝、官位、知恵、寿命などの福を招き、様々な願いが叶うとされています。加えて堂内で買うことができる「牛玉寳印(ごようほういん)」は最強の御札と称されている。

三嶋神社

三嶋神社

延暦20年(801)に征夷大将軍坂上田村麻呂が蝦夷平定のために東北地方を訪れた際、社を建て伊豆の三嶋大社に準じて神号を「三嶋神社」としてお参りしたのが始まりとされる。

奥州藤原氏の藤原清衡公から基衡公、秀衡公の三代に渡り崇敬厚く、田村藩藩主である田村左京大夫建顕公からの崇敬も厚かった。

三嶋神社には、「図形の問題」と「」、「解法」が書かれた数学の絵馬「算額」が奉納されている。

鹿嶋神社

鹿嶋神社

創建に関しては不詳ではあるが、真瀧村誌によると延暦20年(801)に大武丸を征伐した後に征夷大将軍坂上田村麻呂が、「鹿嶋神社」を勧請したと言われています。

神社手前にある水田には、大武丸の死骸を埋めた上に置いたとされる巨石「鬼石」がある。このとこからかつてこの地域は鬼死骸村と呼ばれていました。

滝神社

滝神社

一関市狐禅寺地区の北上川からも近い山間に鎮座するのが「滝神社」です。創建などは調べきれなかったが、その歴史はかなり長いとされている。

社のすぐ横には滝が流れ落ちており、どことなく神秘的な雰囲気に包まれた神社です。

滝神社は入り口より徒歩で約1キロほど山間の道を下る必要があります。時折この周辺ではクマが出没するため注意が必要です。

儛草神社

儛草神社

一関市と平泉町にまたがる観音山の山頂付近に鎮座する「儛草神社」は、養老2年(718)白山妙理権現が創建と伝わる神社です。

かつて儛草神社は観音山に連なる白山岳に鎮座していたとされる伝承があります。この地には平安時代より「舞草鍛冶」が住んでいたとされ、その鍛冶集団が鍛えたのが日本刀のルーツとされる「舞草刀(もくさとう)」です。この舞草刀はそれまで主流であった直刀ではなく、日本刀の原型となった反りのある刀の創始だとされています。そのことから儛草神社周辺は日本刀発祥の地とされています。

配志和神社

配志和神社

六芒星の中心に鎮座するのが創建1900年以上の「配志和神社」です。

菅原道真の子である敦茂が、父の育てた蘭梅を植えたと言われる蘭梅山の中腹に鎮座し、本殿は「延喜式内神名帳」にも記載される延喜式内社であり、磐井郡2座のうちの西磐井・流の総鎮守神として、崇められてきました。

創建当初は磐座山に鎮座し「火石輪(ほしわ)」と呼ばれており、何度か名を変えながら927年に配志和神社に改められた後、中世に現在地に移されました。「宝暦風土記」によると、その創建は日本武尊が蝦夷征伐の際に、「高皇産霊尊、瓊瓊杵尊、木花開耶姫尊」の三神を祀り戦勝祈願をしたことともいわれ、その三神が祭神とされています。