written by Ryohei Endo

【住田】昭和橋と蔵並ライトアップとは?風情ある世田米蔵並が幻想的に彩られる!

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おばんですryoです!

岩手県気仙郡住田町世田米はかつて盛街道の主要な駅であり、内陸と沿岸の商品の交換所としても賑わった宿場です。

そんな世田米には大小それぞれの蔵が立ち並び、素晴らしい土蔵群が残されています。今日はそんな風情ある光景を彩る「昭和橋と蔵並ライトアップ」を紹介します!昭和橋は架け替え工事が行われるため、現在の姿を見れるのは今年だけになるかもしれません。

世田米と昭和橋とは?

世田米と昭和橋とは?

かつて伊達藩には、120余の宿場があったといわれます。その中で住田町世田米は盛街道の主要な駅であり、内陸部から米、麻布等、沿岸部からの海産物の交換所として賑わった宿場です。

また、世田米は伊達藩の中でも火災が多い場所でしても知られていました。享保5年(1720)、元文2年(1737)、天保3年(1832)、文久2年(1862)、明治17年(1884)に火災にみまわれています。火災から貴重な物品を守るためか、町の裏手には大小それぞれの蔵が軒を連ねており、素晴らしい土蔵群が残されている。蔵が多い理由は火災に加えて、駅への他国人の出入りが激しかったためとも言われています。世田米には気仙川が流れており、川辺に多くの土蔵群が立ち並ぶ風景は、全国的にも珍しいとされる。

気仙川に架かる「昭和橋」は、宿駅と川向の人・馬の往来のために、昭和8年に建造されました。戦争中に米軍機の銃弾による傷跡が生々しく残り、戦争遺産ともされます。しかし、治水対策の一環として架け替え工事が進められており、早ければ来年には解体される。風情ある昭和橋と蔵並の景色を同時に楽しめるの残りわずかとなっています。

昭和橋

昭和橋と蔵並ライトアップとは?昭和橋が見れるのは今年だけ⁉︎

昭和橋と蔵並ライトアップとは?昭和橋が見れるのは今年だけ⁉︎

昭和橋と蔵並ライトアップ」は、住田町夏祭りの関連イベントとして平成7年(1995)から開催されています。夕暮れから気仙川沿いの蔵並がライトアップされ、昼間の風情ある光景とはまた異なる幻想的な光景を楽しむことができる。また、今年は早ければ来年に解体が完了する昭和橋にも、これまでの感謝の気持ちを込めて光が当てられています。

昭和橋

徐々に夜に包まれていく世田米の町並みを彩るライトアップは、風情ある蔵並の景色のまた違った良さを引き出しているようにも見えました。加えて川面に反射し、流れに合わせゆらゆら揺れる光の様子も清々しく、夏の夜にあっても涼しさを感じさせてくれます。

蔵と川面

華やかな場所のライトアップももちろん綺麗ですが、歴史ある町並みのなどのライトアップも違った美しさを持ち良さがあると感じます。様々なものにそれぞれ違った良さがありますね。

蔵並と現在の昭和橋のライトアップは今年だけになってしまいそうですので、気になる方がございましたらぜひご覧になってみて下さい!

昭和橋と蔵並ライトアップ 基本情報

開催期間 2020年7月31日~2020年8月30日
点灯時間 18:00頃~22:00頃

昭和橋は住田町役場の裏手の通りを「まち家 世田米駅」方面に進んだ気仙川に架かる橋になります。

昭和橋と蔵並ライトアップの今年の開催期間は残りわずかです。自分自身昭和橋と蔵並ライトアップの開催を知ったのが遅くなってしまいました。ぜひ興味がある方、今年しか見られない光景を楽しんでみてください!