written by Ryohei Endo

【奥州市】正法寺とは?曹洞宗 元第三の本山!その長い歴史や高い格式を感じる!

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おばんですryoです!

岩手県奥州市水沢には、東北地方の宗教、文化の形成に大きな役割を果たしてきたお寺があります。

今日は、「大梅拈華山 圓通 正法寺」を紹介します。その長い歴史と高い格式をぜひ感じてみてください。

正法寺とは?

正法寺とは?

大梅拈華山 圓通 正法寺」は、南北朝時代の貞和4年(1348)に無底良韶禪師によって開創された東北地方最初の曹洞宗の寺院です。

かつては永平寺(福井県)、總持寺(横浜市)とならび奥羽二洲の本山として発展しました。江戸時代の政策により曹洞宗本山の格式は失ってしまいましたが、仙臺伊達藩から格別の処遇を受けていたと伝わり、現在も七十三ヵ寺の末寺を有し、その歴史と格式にふさわしい寺宝や伽藍が数多く保存されている。

東北地方の宗教、文化の形成に大きな役割を果たしており、今も全国各地から集まった修行僧が厳しい修行を行うなど、その役割は継承され続けています。

曹洞宗 元第三の本山!その長い歴史や高い格式を感じる!

曹洞宗 元第三の本山!その長い歴史や高い格式を感じる!

そんな正法寺には4つの国指定重要文化財があります。全て見学が可能、正法寺の長い歴史や高い格式を感じることができます。

惣門

惣門

惣門は當山入口の四脚門です。寛文5年(1665)に仙臺大工棟梁「新田作兵衛」により建築されました。寛政11年(1799)に起こった正法寺炎上の時も焼け残り、蛇紋岩の石段とともに由緒ある寺の風格を感じることができます。寺院の四脚門として岩手県最古の遺構であり、建築史上大変貴重なものです。

法堂

法堂

惣門をくぐり境内に入ると、一際目を引く大きな建物が法堂。法堂とは住職が佛祖に代わり説法する道場です。堂内中央の須弥壇には御本尊である「如意輪観世音菩薩」が祀られており、朝晩の読經、年間の様々な法要もここで行われます。

正法寺の法堂は入母屋造で、日本最大級の茅葺の大屋根を備えており、正法寺随一の大建築です。その迫力ある佇まいや醸し出す厳かな雰囲気は目を惹きつける魅力を持っています。

庫裡・鐘楼堂

庫裡・鐘楼堂

鐘楼堂は江戸時代末期の建築で現在も定刻に時を知らせる梵鐘を1日も欠かすことなく撞いています。

庫裡は奇棟作りの大建築で、応接間、尚事寮、旧典座寮など様々な機能を持つ建物です。土間と典座寮の間には、僧、伽藍、および斎供(食物)の守護神とされる韋駄天が祀られています。建物内部は非公開区域を除き見学も可能、庫裡から法堂内部へと入ることができます。

この他にも正法寺には歴史ある建物があります。また、毎月第2・第4土曜日に開催される坐禪会、精進料理の体験(完全予約制)もあり、実際にこれらを体験することも可能です。

正法寺 基本情報

正法寺 基本情報
住所 岩手県奥州市水沢黒石町字正法寺129
拝観時間 9:00~17:00(11月~3月は16:00まで)
拝観休日 無休(コロナウィルスの影響により変更あり)
拝観料 大人:500円 中学生:300円 小人:200円
アクセス 【車で】水沢IC~正法寺 約25分
公式HP 正法寺公式HP
正法寺まとめ
①南北朝時代の貞和4年(1348)に無底良韶禪師によって開創された曹洞宗の寺院
②東北地方の宗教、文化の形成に大きな役割を果たしてきた
③境内の拝観ができ、坐禪会や精進料理の体験も開催