written by Ryohei Endo

【北上】如意輪寺とは? 境内を赤く染め上げる約2万本の彼岸花が織りなす妖艶な光景!

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おばんですryoです!

秋の彼岸入り頃に花をつけ、彼岸の終わり頃に咲き終わることからその名がついたといわれる「彼岸花」。真っ赤に燃えるような花を咲かせ、妖艶な美しさを持っています。

今日紹介するのはそんな彼岸花の名所として知られる北上市稲瀬町の「如意輪寺」です。境内を赤く染め上げる約2万本の彼岸花が織りなす光景は目を見張る魅力を持っています。

如意輪寺とは?

如意輪寺とは?

北上市稲瀬町にある「如意輪寺」は真言宗智山派のお寺です。

かつて稲瀬町国見山一帯には、世界遺産としても有名な平泉が栄えるさらに前の平安時代中期に山岳寺院「国見山極楽寺」がありました。伝承によるとその寺院の規模は、700を超える堂塔や36の僧坊を持っていたといわれています。当時この規模は北東北で最大級であり、仏教の一大聖地でした。現在「国見山廃寺跡」となりそのほとんどが消失しましたが、如意輪寺の前身はその36の僧坊の内の1つとされています。

御本尊は、北上市指定文化財の「木造如意輪観音坐像」と岩手県指定文化財の「木造釈迦三尊坐像」です。どちらも大変貴重なものであり、御本尊を目当てに訪れる参拝客も少なくありません。

境内を赤く染め上げる約2万本の彼岸花が織りなす妖艶な光景!

境内を赤く染め上げる約2万本の彼岸花が織りなす妖艶な光景!

そんな如意輪寺ですが実は「彼岸花」の名所としても知られています。住職さんが株分けをして徐々にその数を増やし、約2万本を超えるという彼岸花が所狭しと境内を燃えるように赤く染め上げている光景は圧巻です。

彼岸花 彼岸花2

山門から本堂へと続く参道の脇にも彼岸花がずらっと並ぶように咲いています。まるでレッドカーペットを敷いたかのようなこの光景。境内の厳かな雰囲気とも合わさりなんとも妖艶な魅力を放っています。これだけ綺麗に並ぶ彼岸花には、相当な手間暇がかけられているのではないでしょうか。この美しい風景を見れるだけでも感謝ですね。

別名「曼珠沙華」とも呼ばれる彼岸花ですが、少し暗いイメージを持つ人もいるのではないでしょうか?「彼岸花を家に持ち帰ると火事になる」などいくつかの迷信がありますが、それは彼岸花の色や花の姿が火を連想させることや彼岸花が毒を持っていることに由来してるといわれています。しかし、花言葉を調べてみると「情熱」、「独立」、「再会」、「あきらめ」、「転生」、「悲しい思い出」、「思うあなた1人」、「また会う日を楽しみに」であり、むしろポジティブなものが多いことが分かります。自分自身も真っ赤に染まる彼岸花は好きな花の一つです。

写真は2020年9月28日のもの。少し萎れかけのものありましたが、まだまだ紅に色付く花々は美しくもう少し境内を赤く染め上げる彼岸花の景色を楽しめそうです。

如意輪寺 基本情報

住所 岩手県北上市稲瀬町内門岡68
アクセス 【車で】北上・金ヶ崎IC~如意輪寺 約20分 展勝地~如意輪寺 約10分