written by Ryohei Endo

【一関】千厩酒のくら交流施設とは? 漂う大正浪漫!千厩酒のくら交流施設を見学しよう!

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おばんですryoです!

明治から大正にかけて文明開花によって多くの変化が起こった時代、この時期の和と洋が上手に調和した建物や雰囲気とても好きです。

今日は、そんな大正浪漫を感じさせる建物が残る「千厩酒のくら交流施設」を紹介します。

和と洋が調和した歴史ある建物は、まるで大正時代に誘われるかのような気分にさせてくれるでしょう。

千厩酒のくら交流施設とは?

千厩酒のくら交流施設とは?

かつて良馬の産地としても知られた平泉一帯を治めていた奥州藤原氏が、1,000棟の厩舎を建てたことが地名の由来とも言われる一関市千厩(前九年の役の際、源義家が安倍貞任退治のために奥州を訪れた時に岩窟に1,000頭の馬をつないだためという説もあり)。

そんな千厩で大正浪漫を伝える建物が残されています。それが「千厩酒のくら交流施設」です。

千厩酒のくら交流施設は観光文化交流施設であり、明治から大正にかけて建設された25棟の建物が国の有形文化財となっている「旧横屋酒造・佐藤家住宅」を活用しています。

欅を使用した土蔵造の西洋館や主屋は、和と西洋の建築様式が調和しており、施設全体を象徴する存在です。施設は見学可能で、大正浪漫の世界へと誘ってくれます。

また、千厩酒のくら交流施設ではイベントも開催されています。中でも毎年2月上旬から1ヶ月間開催される「せんまやひなまつり」は、母屋内を雛飾りが彩り見応え抜群です。

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漂う大正浪漫!千厩酒のくら交流施設を見学しよう!

漂う大正浪漫!千厩酒のくら交流施設を見学しよう!

そんな千厩酒のくら交流施設、門をくぐると辺りは心地良い静けさにつつまれ、大正浪漫を色濃く残す建物が迎え入れてくれます。明治から大正にかけて文明開花によって多くの変化が起こった時代、この時期の和と洋が上手に調和した建物や雰囲気とても好きです。

建物は日本家屋の工法に則って建てられているが、洋風建築の趣が所々に散りばめられており和と洋が調和しています。主屋は、玄関入り口の踏み石を花崗岩1枚のビシャン仕上げ、玄関屋根を支える2本の柱を花崗岩製、玄関雨戸は欅の1枚板で作られるなど贅沢な材料使いとなっている。

主な設計を担ったのは建築家・小原友輔氏です。小原氏は、東京駅や日本銀行本店の設計で知られる辰野金吾氏に師事した経歴を持ち、その特徴が建物にも見られます。また、建物随所に施され細工は「気仙大工」によるものとされ、その丁寧な作業も見所です。

吹き込む風や窓から見える景色、差し込む太陽の光などが、歴史を感じる建物をより風情ある光景にしています。大正時代へと誘われるような雰囲気ぜひ味わってみてください。

囲炉裏 和室

千厩酒のくら交流施設はどこにある?

千厩酒のくら交流施設はどこにある?
住所 岩手県一関市千厩町千厩字北方134
営業時間 10:00~16:00
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料 無料
アクセス 【車で】一関IC~千厩酒のくら交流施設 約45分 【電車で】一ノ関駅~千厩駅(JR大船渡線 約55分)~千厩酒のくら交流施設(徒歩 15分)

 

敷地内には、馬具などを展示する「馬事資料館」や自分がいつもお世話になっている「珈琲 樂」などもありますのでぜひご利用ください。

千厩酒のくら交流施設まとめ
①旧横屋酒造・佐藤家住宅を活用した観光文化交流施設
②和と洋が調和した建物は大正浪漫を感じさせる
③自由に見学でき、まるで大正時代に誘われるような気分を味わえる