written by Ryohei Endo

天下の奇祭!?大原水かけ祭りとは!

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おばんですryoです。

今年の冬は暖冬で、過ごしやすい日々が続いています。

雪が少なく生活がしやすいのは良いのですが、冬らしい景色を見られないのは少し残念です。

さて今日は、昨日一関市大東町大原で開催された「大原水かけ祭り」について書いて行こうと思います。

天下の奇祭の名にふさわしい迫力あるお祭りでした。

大原水かけ祭りの由来は?

明暦3年(1657年)旧正月の18日に江戸の町を焼き尽くすほどの大火事「明暦の大火」が起きました。

それに伴い江戸幕府は、全国に「火防令」を発したそうです。

これを受け大原の人々は旧正月の18日を「厄日」と定め、大火の翌年から街を流れる清流で身を清め、「火防祈願」をしたのが「大原水かけ祭り」の由来とされています。

大原水かけ祭りとは?

大原水かけ祭りとは

毎年2月11日の建国記念日に開催されている「大原水かけ祭り」。

江戸時代から続く伝統的な祭りで、みちのくの極寒2月に行われることから「天下の奇祭」と呼ばれています。

沿道で待ち構えた人達から容赦なく冷水が浴びせられる中を、裸男たちが勇しく駆け抜ける様は圧巻です。

なぜ水を浴びせるのかというと、裸男を迫りくる炎に見立てた防火演習という意味、厄年の人の「厄落とし」の意味、近年は「無病息災」や「家内安全」などの諸々の願いをこめ、「大願成就」の意味があります。

元々は大原地区の厄年の男性が走るものでしたが、時代とともに変わり大原以外や厄年でない人でも願い事を叶えるなどの目的で走れるようになっています。

しかし、女性に関しては走ることも、水をかけることも許されておりません。

なぜなら祭りの由来となった「明暦の大火」は、病死した娘さんの着物を寺で焼いた火が燃え広がったものと言われ、別名「振袖火事」とも呼ばれています。

そのため女性の方の参加を遠慮していただき、男の祭りとして成り立っています。

ただ、女性の方も観戦や写真や動画を撮ることは出来ますのでご安心ください。

大原水かけ祭りの楽しみ方

水かけ祭りに参加して楽しむ!

水かけ祭りに参加して楽しむ!

先にご紹介した通り、大原水かけ祭りは男性であれば誰でも参加できます。

事前の申し込みを行い、参加費用を納入します。

裸男の参加費用:6,700円(装束を自前で調達できる場合は2,000円)

内訳  

  • 体感協力金 2,000円
  • サラシ    800円
  • 足袋    1,800円
  • パンツ    700円
  • 手拭い    300円
  • わらじ   1,100円

祭りに参加して、自身の厄払いや大願成就などのために町を駆け抜け実際にお祭りに参加する楽しみ方があります。

今回初めて大原水かけ祭りを見に行きましたが、海外から参加されている方もいました。

参加している方の笑顔で駆け抜けていく様子は、とても楽しそうでした。

私も来年参加してみたいと思います。

大原水かけ祭りを観戦して楽しむ!

大原水かけ祭りを観戦して楽しむ!

大原水かけ祭りは、観戦するだけでも楽しめます。

水かけの開始は15:00から、この時間になると沿道は多くの方で賑わいます。

町を駆け抜ける裸男たちの迫力があり、見てるこちら側もワクワクさせてくれます。

また走る抜ける裸男に、水桶を使用して水をかけることも出来ます。

水桶は、会場である大原商店街で買う事が出来ます。2つ買うと限定の手拭いがついてくるという事で自分は1000円で水桶を2つ購入しました。

水桶にも、大原水かけ祭りのデザインが入っているのでお土産にも良いのではないでしょうか。

水桶

ちなみにこの水桶を購入したら、お店の中に入れていただき、甘酒やおにぎりをご馳走になりました。

このおもてなしの精神、岩手県らしいですね!笑

水かけは、約500mの距離を5区間に分けて走るので、水をかける人も1回だけでなく先回りして何回もかける事が出来ます。

水かけ

ただ裸男の後ろを追いかける、加勢人(かせっと)と言われる、女性の33歳の厄年の変わりに走ったりする男の子たちにはかけないようにしてください。

また、かける水の勢が強いので沿道で見ていても濡れる事があり、防水対策はした方が良いと思います。

自分は思いっきり水がかかりました。笑

伝統芸能や屋台を楽しむ!

伝統芸能や屋台を楽しむ!

水かけ祭りの開始は、午前9時からとなっています。

水かけが始まる前には、踊りの披露や太鼓の演奏、神輿の行進などの伝統芸能の披露があります。

また屋台もたくさん出ているので、美味しいものを楽しみながら水かけ本番を待つ事が出来ます。

水かけ前から大原商店街を楽しむ事が出来ます。

アクセス

岩手県一関市大東町大原

  • [電車]と[バス] 一ノ関〜摺沢駅〜大東バスセンター(JR大船渡線 約42分)(バス16分)
  • [車]  一関IC〜大原町内 (県道19号線 約50分)

駐車場あり 協力金500円

極寒のみちのくで行われる迫力ある大原水かけ祭りは、まさに「天下の奇祭」にふさわしいお祭りでした。

この迫力あるお祭りをぜひ1度見に訪れてみてください。

また興味があれば、ぜひ参加して肌でお祭りを堪能してください。