鉱物の魅力を知り、宮沢賢治の足跡を知ることができる!「石と賢治のミュージアム」
おばんですryoです。
小さい時川原や校庭などで綺麗な石を集めた経験ありませんか?自分はよくキラキラした石を集めて、コレクションにしていました。
今日は、一関市東山町の「石と賢治のミュージアム」を紹介します。
石ッコ賢さんとも呼ばれた宮沢賢治にちなみ、世界各国の鉱物などが展示されています。
また宮沢賢治の足跡を辿ることができます。
石と賢治のミュージアムとは?

一関市東山町にある「石と賢治のミュージアム」は、宮沢賢治にちなんだ鉱物、書籍、技師として勤務していた旧東北砕石工場などを見ることができる博物館です。
また、宮沢賢治の技師としての活躍、発病、「雨ニモマケズ」が生まれるまでの足跡を、手紙や写真展示で分かりやすく説明しています。
宮沢賢治のファンや鉱物好きの方にオススメの場所です。
理想郷想像の為に尽力した宮沢賢治と旧東北砕石工場主鈴木東蔵の心と生き方に触れることができます。
宮沢賢治と東山町

昭和4年土壌改良剤の石灰製粉を製造する東北砕石工場の主鈴木東蔵が、工場経営のアドバイスを求めて宮沢賢治の元を訪れました。
宮沢賢治は農地改良のために農村に安くて大事な肥料を供給し、注文が減っている工場を助けるために協力することを決めました。
そこからお互いに書簡の往復を始めました。病のため始めは書簡でのアドバイスだったが、病気が快方に向かって来たため、工場のために働くことを決心しました。そして昭和6年の春から東北砕石工場に就任しました。
20kg以上のサンプル資料をパンパンにトランクに詰めて、各地で懸命に営業活動を続けました。その間7回東北砕石工場にも足を運んでいました。
しかし出張先の東京で倒れ、帰宅療養に戻ります。病中にもかかわらず、技師として書簡での相談は続けました。それだけ東北砕石工場の仕事に打ち込んでいました。
その病床にあった間に発表された作品「グスコーブドリの伝記」は東北砕石工場で働いていた頃の童話作品です。また有名な「雨ニモマケズ」は、営業中に使用していたトランクのポケットから見つかった手帳に書かれていました。
東山町の新山公園には、宮沢賢治を慕う青年達により建てられた「宮沢賢治の碑」があります。
東山町は宮沢賢治の後年に関係深い場所です
石と賢治のミュージアム基本情報

石と賢治のミュージアム基本情報⬇️
住所 | 〒029-0303 岩手県一関市東山町松川滝ノ沢149−1 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 月曜日、祝日の翌日、年末年始 |
入館料 | 大人:300円 高校・大学生:200円 小・中学生:無料 |
アクセス | 【車で】一関IC~石と賢治のミュージアム 約20分 【電車で】(JR大船渡線) 一ノ関駅~陸中松川駅 約27分+徒歩3分 |
公式HP | https://www.city.ichinoseki.iwate.jp/index.cfm/6,0,149,html |
現在旧東北砕石工場内は工事中につき見学することができません。一般公開再開は、2020年夏頃の予定になっています。
世界各国の鉱物や宮沢賢治の足跡を辿る!
宮沢賢治は幼少期から鉱物採集が好きで石ッコ賢さんと呼ばれていました。それにちなみ石と賢治のミュージアムでは、世界中の鉱物が展示されています。
楽器のようにたたくと音が鳴るサヌカイトや隕石の実物など珍しい鉱物、アンモナイトの化石などを見ることができます。

美しい輝きを持つ鉱物は、不思議な魅力を放っていました。ゆっくり鉱物の実物を見たことはありませんでしたが、それぞれ特有の輝きを持っています。部屋を暗くし、ブルーライトを当てたときの輝きもまた神秘的です。鉱物の持つ魅力を改めて知ることができました。



館内では、東北砕石工場主の鈴木東蔵と宮沢賢治についてのムービーも見ることができます。より詳しく2人のことを知ることができました。
また宮沢賢治が東北砕石工場で働いていた頃の童話作品「グスコーブドリの伝記」の説明や宮沢賢治の足跡を手紙や写真展示で分かりやすく説明されています。スタッフの方も親切に解説して下さいました。
館内には「双思堂文庫」と呼ばれる図書館があります。この図書館には宮沢賢治を研究していた斎藤文一氏・鈴木實両氏寄贈の資料が多数収められています。実際に資料を読むことができ、より宮沢賢治を知ることができます。

石と賢治のミュージアムでは、鉱物の持つ不思議な魅力を知ることができ、宮沢賢治の足跡を辿ることができる場所でした。
ぜひ興味がある方訪れてみて下さい♪